健康スポーツ医のご紹介

健康スポーツ医とは?

 健康増進に対する要望が高まるにつれて、発育期の幼児、青少年、成人、老人等に対する運動指導を含めて地域保健の中でのスポーツ指導、運動指導について、医師の果たす役割はきわめて大きいと考えられます。
 地域社会において運動への関心が高まってきていることや、特定健診後の保健指導における運動指導が重要であることから、運動を行う人に対して医学的診療のみならず、メディカルチェック、運動処方を行い、さらに各種運動指導者等に指導助言を行い得る医師として日本医師会が養成した医師が健康スポーツ医です。
 実際の活動としては、スポーツ行事の他、市町の催し物時に医師を派遣、ドーピングについての相談、発育期の小中高生の運動障害の早期発見、高齢者の運動指導などを積極的に行っています。

健康スポーツを始める前に

 最近、健康維持のために運動を行う人がたいへん多くなってきました。スポーツは身体的にも精神的にも有用で、健康の維持・増進や生活習慣病の予防・治療に効果的であることは言うまでもありませんが、反面、十分なメディカルチェックなしに、不適切な方法で過度に運動することは危険をともなうことでもあります。特に、中高年者では筋力の低下・柔軟性の低下・骨関節の老化が種々の程度で存在し、捻挫・腱断裂・骨折などのスポーツ外傷を生じるおそれがあります。さらに、動脈硬化の進みによっては、生命に関わる心臓や脳など重要臓器のトラブルを招くことにもなりかねません。運動の効果は個々人の体力水準や健康状態によって様々であり、健康スポーツ医による診察=「メディカルチェック」を受け、安全で効果的なスポーツへの取り組み方法=「運動処方」をアドバイスしてもらうことをお勧めします。
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